人文系の大学院留学

…を目指して断念した人のつぶやき。

英文エッセイに使える副詞+α特集

前回の記事では、英文エッセイで使える接続詞についてまとめました。

studyabroad.hateblo.jp

この記事ではその続きとして、副詞とそれ以外の役立つ表現についてまとめます。

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英語の副詞とは?

日本人英語学習者の中で英語の副詞をきちんと定義できる人は少ないと思います。日本語の副詞といえば「だんだん」とか「めったに」などがあり、それらは全部用言(=動詞、形容詞、形容動詞)を修飾するはたらきをしているので比較的わかりやすいです。ところが英語の場合、形容詞の前につけるveryや現在完了の時に使うalready、文末につけるtooなど、一見共通した役割がありません。あえて定義するなら「名詞以外の品詞および文を修飾するもの」になりますが、大雑把すぎますよね。英語の場合、副詞は雑多なものの集まりで、「名詞、形容詞、動詞、前置詞、接続詞以外のもの」といってもいいくらいです。別名「品詞のゴミ箱」とも言われているくらいです。こんなに定義があいまいな奴なので、「すべての副詞は文のどこどこに置かれる」ということはできません。つまり、一つずつ意味と位置について覚えないといけないということです。

前回の記事では「接続詞は文2つを一文でつなぐ」としつこく書きましたが、副詞にはそのような制約がありません。主語と述語が1セットになったものが一つでもあれば、そこに副詞をつけることができます。

逆接の副詞

逆接のはたらきをする副詞として覚えておくとよいのは、howeverとneverthelessです。特にhoweverは使い勝手が良いので絶対にマスターしておくべきです。neverthelessはよくGREのVerbalでお目にかかります。使えたらかっこいいと思いつつ、Writingではなかなか使えない…。

howeverの使い方

howeverは文頭、文中、文末のどこでも置ける優秀な副詞です。

  • The author argues that it is hotter in Japan than in the US. However, he does not provide any statistical data.
  • The author argues that it is hotter in Japan than in the US. He does not, however, provide any statistical data.
  • The author argues that it is hotter in Japan than in the US. He does not provide any statistical data, however.

最初と最後のパターンだけ自分で書けるようにしておけばとりあえずのところはOKです。文頭と文中で使う場合はhoweverの後に、文末に使う時はhoweverの前に、コンマを置きます。文中に置く時の位置については下のneverthelessのところで解説します。

howeverは接続詞ではないので、一文だけあれば使うことができます。一文で使う時は"The author argues that it is hotter in Japan than in the US; however, he does not ~"のようにセミコロンで区切ることがあります。接続詞なしでhoweverだけで文をつなぐことは通常できません*1が、ここではセミコロンが接続詞の代わりをしていると考えてください。

neverthelessの使い方

どこでも置けるhoweverと違ってneverthelessは文頭か文中のみになります。文末では使えません。

  • I was exhausted. Nevertheless, I was unable to sleep.
  • I was exhausted. I was nevertheless unable to sleep.

文中に置く時の位置ですが、さっきのhoweverの例文ではprovideの前にあったのに今度はbe動詞の後にある…と混乱された方もいるかもしれません。実は、文中で使う副詞の位置には決められたルールがあります。

【文中の副詞の位置】

・be動詞の直後(notがある場合はその後)

・一般動詞(be動詞以外の動詞)の直前

・助動詞の直後(notがある場合はその後)

日本の英語教育ではあまり教わらない内容ですが、めちゃくちゃ大事です。be動詞と一般動詞の場合はここに書いた通りなんですが、一般動詞が否定文になるとdo not/did notになりますよね。この時はどうするのかというと、do/didが助動詞であることを思い出します。do/didはその直後に動詞の原形を置くという点でcanやmayと同じふるまいをしますよね?したがって、「do/did not 副詞 動詞の原形」という順番になります。ちなみに現在完了のhaveも助動詞です(例外的に直後に過去分詞をとる)。

よく知られているalways, already, necessarilyなどの副詞もすべてこのルールにのっとっています。辞書で副詞を引いた時に〔文中で〕と出てきた場合は、この規則に従ってください。

話が脱線しましたが、neverthelessの使い方は大丈夫でしょうか?慣れないうちは全部howeverでももちろん構いませんが、さらにレベルアップしたい時はneverthelessに挑戦してみてください。

結果の副詞

前回の記事では原因と結果を一文でまとめる時に使える接続詞を紹介しましたが、ここでは一文でまとめず原因と結果をバラバラに書く時に使える結果の副詞をご紹介します。覚えておくとよいのはconsequently, therefore, thus, henceです。右に行くにつれてお堅い言葉になります。どれも位置は同じで、文頭にコンマとともに置きます

  • The city is located near the sea. Consequently, one can enjoy a healthy climate.

原因と結果を一文でつなげたい場合はbecauseなどの接続詞を使うか、consequentlyなどの副詞の前にandを置きます。接続詞なしで副詞だけで二文をつなげることはできません。

対比を表す表現

副詞のカテゴリーにとらわれず、英文エッセイで使えるといい表現をいくつか紹介します。まず対比ですが、前回の記事で紹介したwhileやwhereasなどの接続詞を使いたくない人は、on the other hand, in contrast, on the contraryを覚えておくといいでしょう。どれも文頭でコンマとともに使います

  • The average temperature in Tokyo is 30 degrees. On the other hand, that in Los Angeles is 20 degrees. 

何も難しくありません。とりあえず文頭に置いとけば大丈夫です。

結果を表す表現

結果を表す時に副詞も接続詞も使いたくない場合は、as a resultが便利です。これも文頭にコンマとともに置きます

  • I studied English hard. As a result, I marked the highest score in my class.

まとめ

いかがでしたでしょうか。コロナのせいで本当に留学ネタが尽きてきたので、言語学徒としてこういう英語の解説みたいな記事もちょくちょく入れていこうと思っています。何かリクエストがあればコメント欄に書いてくださると嬉しいです!お待ちしています。

*1:howeverは接続副詞ともいい、接続詞と副詞の中間みたいなものです。そのため、「文, however, 文」という接続詞の時の形が例外的に許されます。