人文系の大学院留学

…を目指して断念した人のつぶやき。

レポート・論文の参考文献リストの書き方(日本語)

お久しぶりです。修論のドラフトを出してから結構濃厚なコメントがバンバン来ていて、章立ての見直しを含む大幅な加筆修正をしているところです。

最近、日本の大学でレポートや論文の書き方をきちんと教えてもらえる機会はあまりないよなぁ~と感じています。私の大学(学部)では「レポートの書き方入門」というタイトルの授業が抽選でした(!)本来、この手の授業は学部を問わず必修にすべきところだと思うのですが、所属した研究室やゼミの先生や先輩に個人的に教えてもらうことが多いようです。私は運よくその抽選の授業に通ったので半年かけてみっちり教えてもらうことができましたが、もし落ちていたら卒論はどうしていただろうとゾッとします。少なくとも私のいた人類学研究室でそういうのを体系的に教えてもらえるタイミングはなかったので。というわけで、今回は本ブログの読者の皆さんの中にも少なからずいらっしゃるであろう現役の大学生に向けて、図々しく参考文献リストの書き方をレクチャーしたいと思います。はじめに断っておきますが、レポート・論文の最後につける参考文献リストの書式や体裁は分野によって大きく異なります。ここでまとめているのは主に人文系向けです。ただし、書式などが異なるとは言っても、人文系であろうが理系であろうがこれだけ書いておけば、書き方について文句を言われることはあっても、内容について文句を言われることはないと思います。

 

 

参考文献リストを書く前に

レポート・論文を書く大前提として、自分の意見なのか、誰かほかの人の意見なのか、それとも事実なのかをはっきりと区別する必要があります。そして、誰かほかの人の意見を引用する場合は、そうとわかるように(佐藤 2017: 529)のように書きます。たとえば、「~と考えられている(佐藤 2017: 529)。」という具合です。この場合、「佐藤」は論文の著者の名字、「2017」は論文の出版年、「529」は論文のページ数です。あまりないとは思いますが同姓の人物が同じ年に論文を別に出している場合は、「佐藤」をフルネームに改めます。また、同一人物が同じ2017年に別の論文を出している場合は、2017a, 2017bのように分けます。レポート・論文の最後につける参考文献リストは、その中で言及したすべての先行研究をリスト化したものです。

 

参考文献リストの作り方

原則、著者名の五十音順に書きます。同一人物が別の年に複数の論文を出している場合は、その人物の中でも年代順に並べます。リストを書くときに一つの論文が複数行にわたる場合は、Wordの「ぶら下げ」機能を使うと見栄えがよくなります。該当の論文情報を選択し>ホーム>「段落」の右下の矢印をクリック>インデント>最初の行「ぶら下げ」>幅「2.5」>OK でできます。間違ってもスペースキーを連打することのないようにしてください。いつかズレます。

ここからは具体的な形式に分けて説明します。半角と全角をわかりやすくするため下線を引きましたが、実際の論文でこの線を引く必要はありません。_:全角、_:半角。日本語文献の場合、数字は半角、カッコとコロン(:)は人によります。

1. 書籍

森山_卓郎(1998)『日本語動詞述語文の研究』_東京:明治書院

著者が複数名いる場合は中黒(・)でつなぎます。出版社の所在地は本の一番最後に書いてあります。著者の姓名の間にスペースを置くかどうかは自由です。

2. 論文集所収の論文/複数の著者が執筆している中の1章

張_又華(2013)「『テシマウ』構文における話者の感情・評価的意味について:意志性の観点からの考察」_児玉一宏・小山哲春(編)『言語の創発と身体性:山梨正明教授退官記念論文集』_東京:ひつじ書房、pp._463-77。

この論文のように論文タイトル内に「」が入っている場合は『』に置き換えます。書籍タイトル内の「」はそのまま放置。副題と分ける時にダッシュ(―)を使っていることがよくありますが、これはそのまま使ってもよいですし、上の論文のようにコロン(:)に置き換えても構いません。私は漢字の「一(いち)」と見分けがつきにくくなるのが嫌で、すべてコロンに置き換えています。最後のページ数ですが、複数ページにわたる場合はpp. 、1ページで完結している場合はp. です(後者のパターンはほとんどないと思いますが)。また、ページ数はpp. 463-477 のように全桁書いても構いません。このへんは好みだと思います。

3. 雑誌論文

李_明華(2014)「談話におけるシテシマウの使用実態」『日本語教育法研究会誌』21_(1):_102-3。

論文タイトルは「」、雑誌タイトルは『』で囲みます。また、雑誌の巻号の書き方は英語でも同じです。巻数だけ太字にするパターンもあります。

まとめ

よく出てくるパターンに分けて書き方をまとめました。どういう書式であれ、本・雑誌のタイトルは『』、論文タイトルは「」で囲むというのは共通なはずです。*1次の記事では、これの英語バージョンを作ります。

*1:そもそも書名、論文名をカッコで囲わないという場合は別