人文系の大学院留学

…を目指して断念した人のつぶやき。

行きたい研究室の先生が個人的なコンタクトを拒否している場合

Ph.D.出願において自分を受け入れてくれそうな研究室にコンタクトを取ることは必須です。が、中には出願者からの個人的なコンタクトを拒否している先生もいます。この記事では、そのような状況でどうやってツテを探すかをまとめます。なお、この記事を書くにあたっては、University of Hawaii at ManoaのPh.D.課程在籍中の先輩からいただいたアドバイスを参考にさせていただきました。

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【目次】

 

先生が出願者からの個人的なコンタクトを好まない理由

通常、Ph.D.課程に進学を考える場合、まず出願先の研究室の先生にコンタクトを取るのが大前提です。決められた書類だけ送ってもどういう人物かまではわからないので、その状態で年間ウン百万のコスト(=給料)を払って研究室に入れることを決断するのはためらわれます。ですが、先生の中にはこういった個人的なコンタクトが嫌いな人もいます。私の第一志望の先生はそのタイプで、彼女のTwitterにアップされていた文章にはこんなことが書いてありました。

Q. Should I email you to let you know I am applying?

A. No. Really. [...] There is no reason to email me before you apply and no advantage to doing so.

 

Q. Can I come visit your lab/call you to discuss my application?

A. I do not set up special meetings or phone calls with folks before they apply because it would not be fair to all of the other people who apply who don't get a special meeting or phone-call. 

こういったタイプの先生は珍しいとはいえ、彼らには彼らなりの理由があります。考えられるのは次の2つです。

  • 単純にめんどくさい。
  • 性格に難ありの先生で、学生の面倒見が良くない。

一般的に、大学院の先生方は1日に何十件ものメールを受け取っています。所属する大学からの事務連絡、学生からのオフィスアワーのアポ、所属学会からのメールなどなど。そういうものに辟易していて、しかも将来取るかもしれない学生からの熱意あるメールにはきちんと返さなければならない、となると嫌になる気持ちもわからなくはありません。私の志望先の先生の場合、「公平な審査をしたいから」と書いていますが、たぶんめんどくさいのもあると思います(笑)

後者の場合は厄介です。気難しい先生で学生の自主的な研究を妨げるような人も中にはいます(日本もそう)。

ツテなしで出願するのは危険!

いくら理由があって個人的なコンタクトを断っていても、やはり何のツテもなしに出願するのは危険です。先生がダメな場合は、先生のもとについている現役のPh.D.学生にアプローチします。通常、どの大学のHPにも在籍中の院生の一覧がズラーっと載っているページがあります。たいていそこには本名、メールアドレス、指導教員、あと個人のHPを持っている場合はそのリンクが書いてあります。また、大学のHPにそういったページがなくても、指導を希望する先生個人のHPに自分が抱えている院生を紹介するページが用意されていることもあります。

院生が見つかったら、「〇〇先生はsupervisorとしてどんな方かお聞きしてもいいですか?」というメールを送ります。CVがあるならCVも添付します。

アカデミックCVの書き方はこちら↓

studyabroad.hateblo.jp

私は、指導を希望する教員についている院生3人のうち1人と連絡が取れました。自分と研究関心がすごく近い人だったので、嬉しさ倍増。しかも、「メールではなくSkypeかZoomで話そう!」と言ってくださいました。感激です。来週、Zoomでお話する予定なのでそれまでに聞きたいことリストを作っておきます。

仕入れるべき情報

私がその院生に聞く予定の質問は以下のとおりです。先輩からのアドバイスを参考に、自分が聞きたい情報も盛り込みました。

  • 率直に指導教員のことをどう思うか
  • 研究室の雰囲気
  • 先生は学生の自主的な研究を認めてくれるか
  • 先生は放任タイプか面倒見が良いタイプか
  • 修論以外の研究実績がゼロで出願しても大丈夫か
  • その先生が抱えている院生の人数
  • 院生の中に留学生はいるか

2つ目の研究室の雰囲気は大事です。院生同士が協力して切磋琢磨していくタイプなのか、各々が個人の研究に集中して共同研究があまり盛んでないのか、は進学後の人生に大きな影響を与えます。また、放任といっても何でも自由にやらせてくれるいい意味の放任と、面倒見が悪いという意味での放任があります。後者だった場合、どうやってそういう教員のもとで研究を進めていくかというサバイバルスキルみたいなものも聞いてみたいです。

まとめ

この記事では、行きたい研究室の先生がコンタクトを受け付けていない理由と、その対処法をまとめました。院生とつながると先生より話もしやすいですし、ツテを持つことはマイナスにはならないはずなので、積極的に話してみましょう。