人文系の大学院留学

…を目指して断念した人のつぶやき。

履修登録が始まりました

9月から始まるUW-Madisonでの交換留学。その秋学期の履修登録がもう始まりました。こないだ京大の前期の履修登録をしたばかりなのに、早い!この記事では、アメリカの大学の授業のしくみについてリサーチした結果と、自分の経験について書きます。

 

【目次】

 

アメリカの大学の授業

私の履修登録について語る前に、まずはアメリカの大学の授業のしくみについて。

単位数

日本の大学だと、週1回90分の授業に15回出てテストやレポートをこなせば2単位もらえます。アメリカの大学では授業時間が日本ほど明確に定まっていません。少なくともUW-Madisonの場合、短いものだと1回50分の授業を週3回受けて3単位認定されるものから、週1回2時間の授業で2単位与えられるものまで実に様々です。週1回しか開講されない授業より、週2-3回開かれる授業すべてに出席して単位認定となる授業の方が多い印象です。その週3回の授業すべてが講義形式(lecture)のものもあれば、講義形式2回・ディスカッション形式1回というパターンもあります。いずれにせよ、開講されているすべての曜日に出席してテストを受けないと、単位は認定されません。デフォルトの単位数が3-4なので、日本の大学生より拘束時間が長く、負担は大きいと思われます。

UW-Madisonの交換留学プログラムでは、学部生は学期あたり最低12単位、院生は最低8単位の取得が必要です。なので、学部生だと最低でも4個の授業、院生だと3個の授業を受けることになります。

 

シラバスの見方

アメリカの大学の授業名は、たいてい「分野名+3桁の番号」で表されます。たとえば、"PSYCH 202"は「Psychology(心理学)の202番」を意味します。この3桁の番号が大きくなるにつれて、授業のレベルが高くなっていきます。数字が小さいものは学部1年生限定だったり、あるいは低学年の必修科目に指定されていたりします。700番台くらいになると上級生、院生向けの授業が増えてきます。

開講される曜日は、以下のようなアルファベット一文字で表されます。

  • M:Monday
  • T:Tuesday
  • W:Wednesday
  • R:Thursday
  • F:Friday

たとえば、"TR 8:00 am-9:15 am"と書いてある授業は、毎週火曜日と木曜日の8:00-9:15に開講されるということです。

 

履修要件(requisite)

授業名の番号が大きくなると、履修要件(requisite)が決められているものが増えてきます。履修要件とは、「この授業を受けるには、〇〇〇番の授業を履修していることが条件です。履修していない人は担当教員の許可をもらってください。」というもの。この履修要件自体は日本の大学にもありますが、アメリカの方がシビアな印象です。日本では最悪教員の許可なしでも履修登録できます(!)が、アメリカの場合、履修要件を満たしていない授業を登録しようとするとシステムエラーになります。日本の大学で何年か授業を受けてきた大学生が交換留学で履修登録しようとすると、たいていこの履修要件にひっかかります。そこで、このシステムエラーを解消するために、UW-Madisonの学生は担当教員か学部担当者にメールを送って、エラーが出ないようにする手続きをしてもらうように頼みます。毎学期どれくらいこのような履修許可申請メールを受け付けているのかわかりませんが、結構アナログですね。

 

私の履修登録

私の当初の履修計画では、学部時代からそこそこ真面目に勉強してきた言語学は数字の大きめな授業、逆に今まで逃げ続けてきた心理学は数字の小さい授業を取ろうと思っていました。

数字の大きい授業は当然履修要件を満たしていなかったので、先生方に「日本の大学で〇〇先生のこんな授業を取ったのでイケると思います!」みたいなメールに成績証明書を添付して送りました。

その結果、数字の大きな授業2つは両方とも履修許可が下りました!!!そのうち1つはめちゃくちゃ受けたかった先生の授業だったので、超嬉しいです。

問題は、数字の小さな心理学の授業。上にも書いたとおり、数字が小さい授業は学部生の低学年が受けるということ。シラバスには"Freshman only"と書いてあることが多く、該当しない私はまた先生方にメールを送り付けることに…。すると、「学部1年生優先だから例外は受け付けられない」、「低学年の必修科目なので無理」とあっさり断られました。あるいは、いつまで経っても返事が来ないことも…。まぁ、拒否されるのはしょうがないです。学部1年生の自分だって低学年向けの授業でどこの馬の骨ともわからない外国人に席を取られたらさすがにキレます。

心理学の勉強はもう無理か…と諦めムードになっていた矢先に、概論の授業で奇跡的に"Freshman only"になっていないものを発見し、すかさず登録しました!

というわけで、完成した時間割がコチラ。

f:id:StudyAbroad:20200418122959p:plain

黄色の授業は履修許可が必要だったものです。

見てのとおり、もうシラバスに試験の日時が載っていました。これで計画的に勉強できます。

「心理学は数字の小さいもの、言語学は数字の大きなもの」という当初の計画はほとんど崩れました。というのも、言語学の中にもいろんな分野や学派みたいなものがあって、内容には興味があるけど担当教員が所属しているであろう学派が私とは相容れないものが多かったのです。というわけで、ガチガチの言語学の授業は入れませんでした。計画どおりにはいかなかったけれど、これも一つの経験。幸い私は自分の研究領域以外にも関心を持っていたので、面白そうな講義を見つけることができました。

 

今は履修登録が無事終わってホッとしています。とりあえず急ぎでやることは全部終わらせたので、次の記事では交換留学実現のためにやったことを思い出しながら書いていきます。