人文系の大学院留学

…を目指して断念した人のつぶやき。

アカデミックCVを作る

前の記事で、海外の研究室とコンタクトを取る時の成績証明書の重要性について書きました。

studyabroad.hateblo.jp

今回は、成績証明書と同時に添付して送った方が良いCV(履歴書)についてまとめます。

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【目次】

 

CVとは?

CVはCurriculum Vitaeというラテン語の略で、「履歴書」と訳されます。より正確にいうと、curriculumは英語のcurriculumと同じで「課程」、vitaeは「人生/生活」という意味(英語のvitalを思い出してください)なので、「人生遍歴」みたいなところでしょうか。

履歴書といっても、百均かどっかで専用の用紙を買ってきて記入する日本のものとはまったく違い、CVはWordで一から自分で作ります。だいたいテンプレートは決まっていますが、社会人が海外企業に就職・転職する時に書くCVと、留学を希望する学生が書くCVでは書くべき内容が変わってきます。自分の属性に合ったCVのテンプレートを探す時は「留学 CV テンプレート」などで検索してみてください。どんな目的でCVを書くにせよ、体裁は共通しています。

  • 紙の大きさはレターサイズ(A4より少し大きい)
  • フォントはTimes New Roman
  • フォントサイズは12 pt

以上のことを守り、留学の時に必要なアカデミックCVを書きましょう。

アカデミックCVに書くべきこと

① 個人情報

名前電話番号住所メールアドレスは必須です。電話番号を書く時は国番号+81を忘れずに。これらはCVの一番上中央部に書きます。名前は大事なので太字にしてフォントサイズも大きくするのが一般的です。メールアドレスは、学生なら大学から与えられたアドレスの方が信用性が高くなります。

② Education: 学歴

日本の履歴書はたいてい高校卒業からですが、CVは大学からです。すでに大学を卒業して学士号を持っている場合は、"B.A. in 〇〇(分野名)"のように書きます。まだ学部在学中の場合は、"〇〇(入学年)-Present"と書いて今でもその大学に所属していることを示します。大学院在学中の場合は、修士課程か博士課程かわかるように書きます。単にGraduate Schoolと書くだけでは伝わらないので、"Master's course"か"Doctoral course"も一緒に明記します。たとえば、2019年に京大の大学院に入学し今も在学中の私の場合は、

2019-Present

Master's Course in Graduate School of Human and Environmental Studies at Kyoto University, Japan

となります。

③ Research Keywords: 研究キーワード

研究キーワードは、雑誌論文の論文要旨の下に並べて書いてあるものをイメージしてもらえればOKです。だいたい3-5個書きます。具体的な研究の内容は、あとでまとめるカバーレターに書きます。

④ Work: 職歴

これにはアルバイトも含みます。ただし、学業に関係ないもの(居酒屋のアルバイトとか)は書かなくていいです。日本人の大学生が書けるものといえば、TAとか何か英語を使った業務をしていたくらいです。私は学部の時から外国人留学生に対する支援活動をしていたので、それを書くようにしています。どんな仕事を書くにしても、具体的にどんな業務に従事していたのかを書いた方がわかりやすいです。2019年度にフランス語クラスでTAをしていた私は、

2019 academic year

Teaching Assistant in French Class

 - Preparing for French Materials 

と書いています。ちなみに、職歴に書く職位やクラス名には冠詞のa/an/theはつけません。無冠詞単数名詞か、無冠詞複数名詞のどちらかです。

⑤ Publications: 研究業績

論文の最後につける参考文献リストのように書きます。査読付きの論文の時はそれももちろん書きます。なければ無理して書かなくて大丈夫です。実際、日本人でアメリカのPh.D.課程に出願した人の6割が、論文投稿や学会発表などの実績がないまま出願しているそうです。私も実績ゼロのまま出願することになりそうです…。

⑥ Conference Presentations: 学会発表歴

⑦ Honors and Awards: 受賞歴

⑥と⑦の書き方は、著名な研究者のCVを参考にしてみてください。

⑧ Skills and Qualifications: 資格

TOEFL/IELTSなどの語学スコアを持っていると書けます。どうせPh.D.出願の時に正式なスコアを送ることにはなるんですけどね。私は、いろんな日本人のCVを探してみた結果、こんなふうに書いています。

Fluent in basic academic English - IELTS 6.5 (July 2018)

他にも、研究に関係ある資格を持っている人はここに書きます。私の場合、日本語教育能力検定試験というのに合格しているので、さりげなく書いておきました。自分の研究と直結しているわけではないですが、日本語を(話せるだけでなく)言語学的に理解しているという証明になるので。

⑨ References: 教員の連絡先

書かない人もいますが、今まで自分を指導してくれた先生の連絡先を書くものです。学部生の場合は今の指導教員ないし授業をよく受けていて自分のことをよく知っている先生、院生の場合は学部時代の指導教員+今の指導教員です。先生の名前、職位(教授、准教授、名誉教授etc.)、所属機関、メールアドレスを最低限入れます。

小まとめ

①~⑨を全部もれなく書いて、数ページで収まると思います。⑤⑥⑦がない私は2ページで収まっています。実際に研究室の先生とコンタクトを取りたくてCVを添付して送る時は、その前にカバーレターをつけます。

カバーレター

カバーレターとは、学生が書くものでいうと「自分はこんな研究していて、あなたの研究室に興味あります!」というアピール文です。これも「カバーレター 留学」などで検索するといろいろ出てきます。カバーレターはどんなに長くてもレターサイズ1枚以内に収めます。欧米の大学の研究室にメールで連絡を取る時は、本文でさらっと自己紹介、研究内容や自分の背景などはカバーレター+CVや成績証明書など添付ファイルで送るのがスマートです。University of Alaska Fairbanksの修士課程に進学した私の先輩は、CVと成績証明書をGoogleドライブにアップロードしておいて、そのURLを本文に貼り付けていたそうです。

まとめ

以上、長くなりましたがアカデミックCVで書くべきことはこんな感じです。信頼できるネットのテンプレートや、先輩の実物を見せてもらったりして学んだことをまとめてみました。CVと最新の英文成績証明書はセットでいつでも送れるように準備しておきましょう。