人文系の大学院留学

…を目指して断念した人のつぶやき。

ETSの機械採点が体験できる2つのツール

前回の記事更新からだいぶ時間が経ってしまいました。結局、心の中ではやっぱりPh.D. に挑戦したいという思いが強いことに改めて気付き、TOEFLの勉強を続けています。今は「アカデミアに残るつもりがないのになぜPh.D. を目指すのか」に対して説得的な答えが言えるように考えているところです。とはいえ、メンタル激弱人間なので自分の中で満足のいく答えができてもそれを批判されたらすぐ凹むであろうことはもう想像がついています。「他人を納得させる」って難しいですよね。

さて、そんな話は置いておいて、この記事ではETSが最近導入した機械採点を受験前に体験できるサイトを2つ紹介します。ETSが行っているTOEFLGREのWritingでは、機械と人間による採点が行われます。機械の方はスペルミスや文法の間違いを察知し、人間の方は論理展開や具体例の適切さなどを見ています。私の知る限りでは、ETSが公式に提供している機械採点ツールは ScoreItNow!Criterion の2つで、この記事ではその2つの違いに重点を置きながらまとめます。

 

 

ScoreItNow! について

ScoreItNow! は、GREのWriting用のものです。本番の試験で実際に使われている機械採点が体験できます。Argument TaskとIssue Taskのそれぞれが本番と同様6.0満点で採点され、提出して10秒ほどでTaskごとのスコアが表示されます。スコアに加えて、機械的なアドバイスもくれますが、これはエッセイに応じて出しているというよりは同じスコアを取った人に同じアドバイスを流しているだけだと思われます。スコアの信憑性ですが、私はGREの初受験をする前に一度これを体験していて、その時Issueが5.0, Argumentが4.0でした。本番は2つ合わせて4.0だったので、いい線いっていると思います。

ScoreItNow! を使う時に注意したいのは、

  • 有料であること
  • GREの申込とは別に会員登録が必要であること

です。一回分(Issue Task + Argument Task)で$20.00です。また、GREの申込とは別にScoreItNow! のための会員登録(無料)が必要です。ETSってTOEFLGREでも別のアカウントを要求してくるし、なんでまとめないんですかね。

Criterion について

CriterionはETSが提供する教育者向けの機械採点サイトです。大学や高校などの教育機関が有料で契約をして、その利用権を在学中の学生に与えるというしくみです。したがって、個人で利用することはできません。私がなぜこれを知っているかというと、所属する京大がTOEFL対策講座を開催した時に、Criterion の利用権を無料で与えてくれたからです。京大にあるということは、他の大学でもおそらく契約しているところがあるはずです。今大学生の方は、自分の所属する大学でそういう企画をやっていないか探してみてください。

今私が持っているCriterionの利用権はTOEFL対策用のみで、GRE対策はできませんでした。ScoreItNow! と同様、エッセイの提出後10秒以内にスコアが表示されます。こちらも6点満点でした。TOEFL対策用という名目だからなのか、Criterion全体がそういう設定になっているのかはわかりませんが、GRE用のScoreItNow! に比べて採点が甘いと感じました。初めてやってみた時いきなり満点が出たので、おそらくスペルミスや文法ミスがなければ満点が出るようなものだと思われます。もしそうだとしたら、Grammarlyのような機械添削ソフトと何が違うのか、という話になりますね。

ScoreItNow! と Criterion の違い

両者の違いは以下の2つに集約されると思います。

  • 料金:ScoreItNow! は有料、Criterion は契約した教育機関が払うもので利用者が課金するかどうかは教育機関側の方針による
  • 契約:ScoreItNow! は個人で可能、Criterion は個人契約不可

どちらも使える環境にあるのなら、一度はやっておいた方がよいと思います。他にもWritingの添削をしてくれるサイトやソフトはいくつかありますが、ETSの本物の機械採点が体験できるのは上の2つに絞られるはずです。もし他にご存じの方がいらっしゃいましたら、コメントで教えていただけると幸いです。