人文系の大学院留学

…を目指して断念した人のつぶやき。

私のGRE Writing対策

GRE対策を始めたばかりのころ、一番落ち込んだのはVerbalではなくWritingでした。Verbalはもうできなさすぎて吹っ切れた(当時)のですが、Writingはなんとか時間内に書いてエッセイの形に収めないと、中身がどうとかいうところまでたどり着けないのです。この記事では、今どのようにWriting対策しているのかをシェアします。ちなみにまだGREは受けたことがないですが、ETSの機械添削が体験できるScoreItNow!では

Issue Task: 5.0/6.0

Argument Task: 4.0/6.0

というスコアを出しています。このスコアはあくまで目安で実際に取ったわけではないので、「どうやって書くか」というのは受験後の記事にまとめるとして、この記事は目標スコア5.0を達成するために今何をしているのかを書きたいと思います。

f:id:StudyAbroad:20200423135645j:plain

 

【目次】

 

Writing対策1回分の流れ

① 時間を測って問題を解く

解く問題は、ETSの公式サイトに載っている問題プール(約150問)から探します。私は順番に1問目から週に各タスク2問やっています。このペースでやると当然5月末の受験日までには全部終わりませんが、書く練習をコンスタントに続けていれば当日初見の問題が出ても大丈夫だろう、と予想しています。仮に全問に目を通して自分の答えを持っていたとしても、当日それを思い出せるとは限りませんし。

GREはパソコンで受ける試験なので、Writingの練習はWordを使ってやります。この時のポイントは、キーボードをEnglish (United States)に設定することです。当日はETSのテストセンターのパソコンを使って受けることになりますが、アメリカ式キーボードです。日本人が半角英数字を打つ時に使うキーボードとはレイアウトが若干違っており、クオーテーションマークやアポストロフィーの位置にあらかじめ慣れておく必要があります。

時間を測るツールとして、私はWindowsデフォルトの時計アプリを使っています。それで30分に設定して、Wordで書いている間にいつでも残り時分が確認できる位置に置いておきます。Wordを画面いっぱいに開くのではなく、画面半分くらいのサイズにして、もう半分に時計アプリを開くようにしています。

② Grammarlyで添削

エッセイを1つ書き終えたら、Grammarlyという機械添削にかけます。語彙が貧弱だと同じ単語ばかり使ってしまいがちですが、Grammarlyは「同じ単語使い過ぎ!これとかどう?」みたいに提案してくれます。日本語と違って、英語は同じ語の使い回しを嫌う言語です。The Presidentのような置き換えようがないような語も、the leaderのように言い換えるくらいです。書き終わったら、Grammarlyのそういう指摘を受けていくつか直します。Grammarlyの詳細は下。

③ 語数を数える

私は500 words前後を及第点としています。書ける分量は個人のタイピングスキルに大いに依存しますが、私の場合英語を考えながら30分以内に仕上げるとなると、ものすごーく順調に行って600 wordsくらいです。ちなみに私のタイピングは異常なレベルで速いです(笑)。また別の記事で英文タイピングのコツをまとめたいと思っています。

④ 復習

Issue Taskでアイディアが浮かばなくて400 words行かなかったとか、Argument Taskで議論の穴を1つしか見つけられなかったとか、とにかく「失敗したな」という時は、必ず復習します。といっても、ETSの問題プールに模範解答はありません。じゃあどうするか。他の人の解答例を見ます。問題の最初の一文をコピーしてそのままググると、たいていトップにtestbig.comというサイトが出てきます。GRE/GMATのWritingの答案を各々が投稿してpeer-reviewするサイトみたいです。他の人に見せるくらいですから、そんなポンコツな解答例は載っていません。「こういう例を出せばいいのか」とか「そこが議論の穴か」とかいろいろ学ぶことができます。それを踏まえて、リトライします。

Writingで失敗した時はたいてい15分くらいでお手上げになるので、そういう時は無理に続きをひねり出そうとせず他人の解答例を見て学習するようにしています。

⑤ 次回の問題をうつす

復習が終わったら、次にやる問題をWordの新しいページにうつします。私はIssueとArgumentを交互にやっているので、Issueをやった日はArgumentの問題を、Argumentをやった日はIssueの問題を、プールから選んでうつします。

小まとめ

以上が私のWriting対策1回分の流れです。トータル40分くらいで終わらせ、他の科目や研究に支障が出ないレベルで細々とやっています。正直今はWriting対策というより、テンプレートを忘れないことを目標にやっています。まだ自分なりのテンプレートがあやふやだったり、書き方が定着していないうちは毎日練習した方がいいです。

Grammarlyのレビュー

Grammarlyは、有料の英語添削ツールです(無料版もありますが、ここでは有料版のみ取り上げます)。毎月払うプランだと月$29.95、1年間一括で払うと年$139.95です。お得なのは後者です。

良いところ

スペルミスや明らかな文法ミスはWordの校正機能でも訂正ができますが、それよりも高度な(?)間違いを指摘してくれます。間違いだけでなく、あらかじめ設定しておいた文体に基づいて「エッセイでこういう表現は使わないよ」とか、「同じ単語ばっかり使ってるから、類義語のこれとかどう?」みたいに提案してくれます。類義語辞典をいちいち引かなくてもいくつか候補を出してくれるのが便利!ちなみにこういった類義語を提案してくれる機能は無料版にはついていません。

それから、回りくどい表現(≒語数を稼ぎたいがために使った表現)もきっちりお見通しです。たとえば、"make a conclusion"は"conclude"に直すように勧めてきます。

悪いところ

所詮Grammarlyは機械です。決められたパターンから外れるものはことごとく修正を提示してきます。たとえば、私が英語で修論を書いている時に一人称主語の"I"を使うと「論文で"I"はダメ!"we"にしよう」という余計なお世話…。たしかに英語論文では「筆者は」の意味で"we"が使われていることが多いですが、それは世間に公開される投稿論文での話(たまに投稿論文でも"I"を見かけますが)。

それから、受動態に対してやたら厳しい。受動態で書くとほとんど全部「能動態にしませんか」と言われます。たしかに、英語は日本語の「~れる/られる」よりも受動態を好まず、「〇〇が~をした」という動作主を前面に出すことを好む言語ではあります。*1ただし、これは英語が論文のようなお堅いシーンで受動態や自動詞を許さないというわけではありません。"it is based on ~"のような受動態の定型表現もあります。とはいえ、日本語話者が英文を書く時、英語ネイティブよりも受動態を使いやすくなるというのは第二言語習得の研究からも明らかになっているので、一通り書いてみて「あ、結構受動態使ってるな」というのを自覚できるのはメリットでもあります。

 まとめ

この記事では、私のGRE Writing対策とGrammarlyのレビューをしました。Grammarlyの無料版は正直Wordの校正機能と大して変わらないので使う意味はないと思いますが、有料版まで契約するかどうかは人によって分かれそうです。私も1年強使っていて今この記事を書いていたら、使い続けるか悩み始めてきました…。もし有料版を使うかどうか迷っている人の助けになれば幸いです。 

*1:日英語のこうした性質の違いに興味のある方は、池上嘉彦の『「する」と「なる」の言語学:言語と文化のタイポロジーへの試論』(1981年、大修館書店)を読んでみてください。