人文系の大学院留学

…を目指して断念した人のつぶやき。

返済不要の奨学金で留学をラクに!

留学って何かとお金がかかります。だからお金のある人しか行けないのでは…という思う気持ちもわかります。実際、いま交換留学の準備をしていて意外とかかるなぁ…という印象です。大学側が交換留学を勧めてくる理由の一つに、「日本の大学に授業料を納めることで、相手校に授業料を払わずに現地の授業が受けられる!」というものがありますが、これに騙されてはいけません。お金を払わなくて済むのはべらぼうに高い授業料だけで、現地の生活費はすべて自己負担です。それなら日本でもかかるじゃないか、とツッコまれそうですが、アメリカの場合、場所によっては日本よりかなり割高です。ド田舎と揶揄されるMadisonでさえ、キャンパス周辺の民間アパートの家賃はStudioタイプ(ワンルーム)でも軽く$1,000/月を超えます。家賃が月10万を超えるって東京かよ…。教材費も日本の大学生が使う教科書の数倍の値段します。食費は自炊すればかなり抑えられると聞きますが、外食すれば「高くてまずい」という残念なことに…。実際、アメリカの大学に授業料不徴収の交換留学をフルセメスターで行うと、かかるお金は平均で150万~250万円というデータもあります。日本の下宿で1年暮らしててもこんなにはかからないはず。この記事では、交換留学を安く済ませる手段として、奨学金についての自分のリサーチ結果と経験をまとめます。

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【目次】

 

奨学金の探し方

日本で奨学金というと、返済が必要な借金というイメージがあります。ですが、海外留学のために支給される奨学金ほとんどが返済不要です。さらに、奨学金にはPh.D.留学などの正規留学だけでなく、短期の交換留学にも支給してくれるものがたくさんあります。文科省などの国が出す奨学金から、特定の地域出身の学生だけに出す地方公共団体奨学金、さらには民間団体が出してくれるものまで幅広くあります。この記事では、奨学金を探す方法を2つご紹介します。

JASSOの海外留学奨学金検索サイト

こちらからアクセスできます。

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ためしに「留学を希望する課程」に「修士課程」、国・地域を「アメリカ」、専攻分野を「人文科学」と指定して検索すると、42件もヒットします!(2020年4月19日現在)その中でもいろいろな制約や条件があるので、実際に応募資格があるのは5-6個くらいにはなってしまいますが、奨学金の情報を手っ取り早く得るのに最適なサイトであることには間違いありません。

大学の奨学金情報ページ

学生の交換留学を積極的に支援している大学には、そのための奨学金情報を一つのページにまとめているところがあります。京大でも、「海外へ留学する京大生向け奨学金」というページで、様々な奨学金を紹介しています。特に、大学経由で応募する奨学金の情報は上に紹介したJASSOのサイトよりも詳しく載っています。

 

奨学金の応募に必要な書類

日本人学生向けの奨学金の応募はたいてい郵送で受け付けられます。なので必要な書類を取り寄せたり印刷したりする手間がかかります。ただ、どこの奨学金に応募するにしても提出を求められる書類は共通しています(願書以外)。

証明写真

証明写真はたいてい願書に貼り付けます。面倒なのは、奨学金によって求められる証明写真のサイズが違うこと…。4cm×3cmが普通なのかと思いきや、5cm×5cmという変わり種もあります。奨学金に応募するたびにいちいちボックスに入るのにも金がかかるので、私は証明写真用に使う自撮り写真をJPEGファイルで保存しておき、ピクチャンというサイトで申し込み、コンビニで印刷しています。これだと2-3枚を200円で印刷できるので超オススメです。サイズも1mm単位で指定できます。会員登録は不要。

成績証明書

学部生の場合は1年生から、院生の場合は学部の成績も含めて直近の学期までの成績証明書の提出を求められることが多いです。大学の中に証明書印刷機のようなものが置いてあるところもあるので、一気に4-5枚印刷しておくとよいです。

学部で別の大学に在籍していた院生の場合は郵送で請求することが多いです。この時も、応募のたびにいちいち請求書を書くのは面倒なので一気に4-5部請求します。

推薦状

推薦状は唯一他人を巻き込むものなので大変です。私が指導教員にお願いする時は、願書の下書きと奨学金の募集要項をセットで持っていって、特別な事情(遠方に住んでいるなど)がない限りメールではなく対面でお願いしています。願書には自己アピールみたいなことを書かされることが多いので、それを補強するような推薦状を書いてもらいやすくするために、下書きを持っていきます。また、募集要項にはその団体が「どういう人物を求めているのか」が書かれているので、それに合わせて書いてもらえるように渡します。先生によっては忙しいので、学生に下書きを書かせた後で先生が少し手を加えるパターンの人もいます。依頼する時には「もしお忙しければ自分で下書きを書きます」と提案した方がいいです。「いや、自分で書くよ」という人もいますし、「じゃあ下書きよろしく」という人もいます。

私も今回の交換留学のためにいくつかの奨学金に応募したのですが、一連の応募を終えて今思うのは、あらかじめ応募予定の奨学金とその応募締切を一覧でまとめたExcelの表を作って推薦状を依頼する指導教員に渡しておけばよかった、ということです。Ph.D.進学の奨学金に応募する時は、迷わずそうします。奨学金の募集要項が発表されるたびに頭を下げて推薦状の依頼をするのは本当に心が痛かったですし、先生からしても予告なしにいきなり推薦状を(短期間で)書けと言われるわけで負担が大きいからです。奨学金の内容が変わることはあっても、応募締切は毎年たいてい同じ時期なので表はいつでも作れます。

まとめ

今回の記事では、奨学金の探し方と応募に必要な書類をまとめてみました。安いと言われるわりにはお金がかかる交換留学の負担を少しでも下げるには、返済不要の奨学金がベストだと思います。交換留学の正式な受入通知が来る前に奨学金の応募は始まります。所属する日本の大学から協定校へ推薦された時点で、奨学金のリサーチを始めることをオススメします。